野球の夢を追いかける子どもたちにとって、健康な身体は何よりも大切なものです。球芽基金では、子どもたちが小さい頃から正しいスポーツケアの知識を身につけられるよう、定期的にスポーツケアに関する講座を開催しています。今年の夏休みには、球芽基金が長年支援している花蓮県三民中学校野球部の子どもたちを対象に、いつもとは少し違ったスポーツケアを体験してもらいました。
当初、夏休みには花蓮を訪れ、スポーツ心理と体力トレーニングの巡回講座を開催する予定でした。しかし、三民中学校は能高杯を終えると、すぐに台中で開催される「金龍杯全国中学(U-15)硬式野球エリート大会」に出場することになり、なかなか講座の時間を確保できませんでした。
そこでコーチと相談し、今度は私たちのほうから子どもたちのもとへ出向くことに。長年、公益活動のパートナーとして協力いただいている壓王スポーツマッサージ専門店にお願いし、チームの宿泊先を訪問して、連日の試合で疲れがたまった子どもたちに筋肉のケアとスポーツマッサージを行っていただきました。
20年以上にわたりスポーツケアに携わってきた政宏さんは、この日のために新幹線で台中まで駆けつけ、子どもたちのケアにあたってくださいました。最近は試合が続いていることに加え、厳しい暑さの影響もあり、多くの子どもたちに肩や肘、腰の疲労や張りが見られたそうです。
そこで、筋肉をほぐしたり、テーピングで身体を保護したりするだけでなく、ウォーミングアップやクールダウンをしっかり行うこと、十分に水分を補給することの大切さも伝えました。また、身体に違和感や痛みがあるときには無理をせず、きちんとコーチに伝えるよう子どもたちに呼びかけました。
政宏さんは、「三民中学校の子どもたちとは今回初めて会いましたが、みんなとてもかわいらしく、マッサージにも素直に協力してくれました」と話します。そして、「野球の技術も大切だけれど、身体はもっと大切。自分の身体をきちんとケアすることが、長く野球を続けていくことにつながる」と子どもたちを励ましました。
今回はチームに女子選手もいることから、壓王スポーツマッサージ専門店の女性筋膜ケアセラピスト、Yumeiさんにも参加していただきました。
Yumeiさんによると、試合による疲労だけでなく、普段の姿勢や呼吸の仕方、さらには長時間のスマートフォンの使用も、肩や首、腰への負担を大きくする可能性があるそうです。
そこで、子どもたちに簡単なストレッチや自分で身体を守るための方法を伝え、普段の生活の中から自分自身の身体を大切にしてほしいと話しました。中でも、チームの女子選手が特に印象に残ったそうです。
「とても身体が柔らかく、筋肉にもしなやかさがあります。これからさらに筋力をつけていけば、身体的な強みをもっと伸ばしていけると思います」
とYumeiさんは話していました。
この日は子どもたちだけでなく、日頃からチームを支えているコーチのケアも行いました。政宏さんが空いた時間を利用して、コーチの疲れた筋肉をほぐしました。
コーチからは、「子どもたちは全員、スポーツマッサージを受けるのが初めてでした。最初はどんな感じなのか、うまく言葉にできなかったようですが、終わった後はみんな『すごく楽になった』『身体がほぐれた』と話していました。こうした機会をいただけることは、本当にありがたいです」と感想をいただきました。
壓王スポーツマッサージ専門店の皆さまには、これまで学校を訪問し、スポーツケアについての知識を子どもたちに伝えていただくだけでなく、今回は大会期間中の子どもたちのもとまで足を運び、専門的なケアを届けていただきました。心より感謝いたします。
専門的な知識を持つスポーツケアスタッフとの交流を通して、子どもたちが日頃からどのように自分の身体をケアすればよいのかを知り、少しずつ実践していってほしいと願っています。
何よりも、健康な身体があってこそ、大好きな野球をこれからも楽しみ、自分の夢に向かって進み続けることができるのです。














